「置屋で碁の練習」のTOOL分解篇/仕上げ編

しくり


配置編

・背景のパースを作る

ZBrushのパースはかなりいいかげんで,
DRAW > Perspective Distortionを使っても、複数のオブジェクト
を正確に配置するのはかなり困難。
今回は、壁と畳と碁盤、碁石の一つずつ配置するのが大変だったので、
これらをすべてマーカーポリメッシュして一体化してから、
Perspective Distortionをかけて配置した。(10)
こうすることで少なくともこれらのTOOLのパースは正確にかかる。


手順
一)Cube3Dから碁盤の形を作り、PhotoShopで製作したテクスチャ三面をProjectionMasterで貼付ける。(1)


二)碁石を一つ作り、マーカーポリメッシュで碁石だけの連なりを作る。この時碁石の色も決定。(2)


三)Sphereinder3Dから作った足にテクスチャを貼る。(4)


四)一、二、三をすべてテクスチャー、マテリアル有効でマーカーポリメッシュ。一旦一体化する。(6、7)


五)壁のテクスチャ、畳のテクスチャのPlane3D、柱のテクスチャの
Cube3Dをマテリアル有効でマーカーポリメッシュ。(8)


六)四と五を、もう一度マーカーポリメッシュして完成。(10)
最終的なテクスチャー。(9)


・TOOL(各部品)を作る

1 赤のCube3Dで製作。配置後SimpleBrushで梅の柄を描いた。

2

ろ.は

PhotoShopで着物のシルエットを製作。AlphaにImport。
Make Modified Alphaで立体化。形成、配置後、鶴の柄をSimpleBrush、DragRectのストロークで スタンプの様に置いて行った。
3 Sphere3Dから作ったかんざし用の野菊。
4.5.6 ZSphere3DからUnifiedSkinの手。配置後着色。
7.8.9 Sphere3Dから作った頭。日本髪は上の流れが縦なので、メッシュの北極部を額にくるようにし、Masking > MaskAll > SolしてInflatで髪の流れを作る。配置後着色。
10.11 Sphere3Dから作った髷(わげ)。
12 Cube3Dから作った櫛。
13 Sphere3Dで作ったかんざし用の菊。
14 髪飾り。透かし模様をPhotoShopで描きAlphaにImport。Make Modified Alphaで立体化。
15 Cube3Dから作った髪飾り部品。しゃらしゃらの部分。
16 Sphere3DをMake PolyMesh3Dして造形。こうする事で部分的にDivideをかけていける。配置後着色
17 Cylinder3Dから作った帯。配置後着色し柄を描きこむ。
18 透かし模様をPhotoShopで描き、AlphaにImport。
Maik Modified Alphaで立体化したポッチリ(帯留め)
19 ZSphere3DからMike Adaptive Skinした腰部。
20.21 Cube3Dから作った袖。
22 Cube3Dから作った本。ProjectionMaster で着色。
図22の本にProjectionMasterで貼付けた文字。
23 Cube3DをMake PolyMesh3Dして造形。頂点カラー着色。
24 Cube3DをMake PolyMesh3Dして造形したお太鼓。配置後、
柄を描く。
25 灰壺、キセル立て、箱、取手二種をテクスチャー、マテリア
ル有効でマーカーポリメッシュして作ったタバコ盆。
26 舞妓の背中にある「だらりの帯」。Cube3Dで造形、配置後、柄を描く。

■仕上げ篇


▲Depth CueとShadowをレンダリングしてみたら、壁と床の影がうま
く出ないので、手書きする事にした。
壁にシンプルブラシで鏡台と衣紋掛けの影を着色。
壁、畳、碁盤のツールを配置したレイヤーを分けてあったので、この
一旦ShadowをOFFにしてレンダリング。このレイヤーだけBakeする。
一旦BakeしたレイヤーにはShadowが反映されないので、あらためて
Shadowを有効にしてレンダリングしてExport。


▲たたみの影(壁にも少し)は、PhotoShop内で作る。(図b)
ブルーの部分、実際は褐色の乗算。


▲今回は、少し入り組んだ絵になったので、輪郭を際立たせるために、
一度ZBrushで仕上がった画像のすべてのマテリアルを、Toonマテリ
アルで塗りつぶし、ExportしてPhotoshop合成した。


▲図Dと図Fを合わせた完成図
全部に入るとうるさいので、必要な部分以外のラインは消した。

※作例で使用したtoonマテリアル

ここからダウンロードできます(三つ目のレス)。影を拾うのでは無く、凹凸のラインそのものを拾ってくれるので便利。レンダリングしないとラインは出ないので注意。


http://206.145.80.239/zbc/showthread.php?t=21627



レイヤー編

レイヤーは配置の変更の可能性がある時や、配置後の着色時に分けておくと塗り分けが楽、等の理由で分ける。Layer > Displaceのスライダーで左右、上下、奥行きを動かす事が可能。Createで新規レイヤー。Clearでレイヤーを空に。Dleteでレイヤー削除。Bakeで、以降のShadowやライティングの影響を受けないように焼き付ける事ができる。

以下今回のレイヤーを一枚ずつ表示してみた。今回は9枚に分けた。

▲レイヤー1 背景。配置後、影を描いてbakeした。

▲レイヤー2 舞妓二人の胸元と腰。妹舞妓の袖。

▲レイヤー3 姉舞妓の袖。

▲レイヤー4 舞妓二人の帯。手元に見える襦袢の袖。おかあさんの袂に見える襦袢。

▲レイヤー5 おかあさんの体。

▲レイヤー6 お母さんの頭。舞妓の手。(肌色の部分)

▲レイヤー7 舞妓二人の頭、帯あげ。お母さんの帯留め。

▲レイヤー8 背景の鏡台。着物。衣紋掛け。

▲レイヤー9 舞妓髪飾り一式。本。帯留めのぽっちり。たばこ盆。姉舞妓のもつ碁石。